つやま号
◆種別:急行
◆区間:岡山~津山(1日1往復)
急行「つやま」は平成9年に岡山~鳥取間の急行「砂丘」の廃止に伴って、岡山~智頭間で運転開始されました。JR西日本としては「砂丘」の代替は全て快速列車とするつもりでしたが、地元の強い要望によって1往復のみ急行列車として残されることになりました。岡山~津山間が急行列車で、津山~智頭間は快速列車となりました。
車両は「砂丘」の頃と同じグリーン車付のキハ28・58系を岡山へ転属させ、そのまま運用しました。平成11年10月に津山~智頭間の運転を取り止め、現在と同じ岡山~津山間に短縮されました。平成15年10月のダイヤ改正で急行型のキハ28・58系から快速列車と同型のキハ40・48系に置き換えられました。グリーン車もこの時に消滅し、全車自由席になりました。
ここで問題が生じました。「つやま」は快速列車と車両が同じなのに急行料金を要します。しかも、停車駅が一つしか違わないので所要時間もほとんど変わりません。そのため地元では「ボッタクリ急行」などというありがたくない呼ばれ方をしました。遂には地元から「つやま」を廃止し快速化する要望が出るに至り、来春のダイヤ改正で廃止されることが正式に発表されました。地元の要望によって存続した急行列車が地元の要望によって葬り去られるとはなんとも皮肉な話です。
これでJRから気動車急行と昼行急行が全廃となります。夜行でも「はまなす」、「能登」、「きたぐに」のわずか3列車となりますが、いずれも古い車両を使用しているので、いつなくなっても驚きではないでしょう。そのうち急行料金・急行券という制度自体がなくなってしまうのではないかとさえ思います。
何となく先は長くなさそうな感じはしていたので、昨年冬に乗ってきました。日曜日だったんですが、1ボックスに1~2人で乗車率は芳しくありませんでした。廃止やむなしというのが正直なところです。きっぷはその時のものです。POS券です。全車自由席なので列車名はありませんが、他に急行列車は走っていないので「つやま」であると特定はできます。
写真は岡山駅で撮影したものです。
【追記:09.03.15】
3月14日で廃止になったのでカテゴリーを変更しました。
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