開業5周年
(出発式の様子)
今日で東海道新幹線・品川駅が開業して5年になります。東海道新幹線の需要が逼迫しつつある中、構想自体は昭和の終わりからありました。この辺りの土地は元々JR東日本の所有地で、買収を巡ってJR東海とJR東日本が揉めて当時の運輸省が仲介に入ったなんて経緯があります。
品川駅開業を期にダイヤを白紙改正し、飛行機に対抗すべく「のぞみ」を大増発すると同時に3両の自由席が設定されました。100系は東海道新幹線から撤退し、グリーン個室や2階建てグリーン車の設備がなくなりました。これは誠に残念でしたが、新幹線が飛行機との熾烈な競争を打ち勝つためには仕方がなかったのかなと思います。個人的にはこの改正で東海道新幹線が劇的に便利になりました。
それはさておき…。5年前の今日、品川駅初日の一番列車に乗ってきました。当日朝に始発電車で自宅を出て品川駅へ向かいました。その途中で5:30になるのを待ってエクスプレス予約にログインし、指定を押さえました。品川駅発の一番列車は6:27の「のぞみ41号」広島行でした。これが都合のいいことに新横浜駅に停車しました。名古屋までノンストップだったらさすがに乗るのは諦めたと思います。
(特急券)
(乗車券)
同日発行の切符ですが、色の違いは保存状態の差です。特急券はすぐにファイリングしましたが、乗車券は無造作に放置していました。感熱印字の「エクスプレス受取機」で受け取ったものです。
新横浜方の先頭車では出発式がやっていましたが、私の指定は7号車だったのであいにく見ることはできませんでした。わずか11分のために指定席を取って、意気揚々と新横浜駅で降りたのはおそらく私だけだったと思います。自由席は数人いました。降りてからとんぼ返りで東京へ戻り、何食わぬ顔していつもより早く都内の職場に出勤しました。
当時勤めていたのはさほど大きくない会社だったので、私が鉄ヲタであることを部署内で知らない人はいませんでした。それどころか総務の局から一部役員まで知っていました(決して自分から積極的にカミングアウトしてませんが…)。その日の昼のエレベーターで上司の課長が冷やかし気味に聞いてきました。
課長:「今日終わってから品川行くの?」
私:「もう朝行ってきました」
課長:「もう行った!?まさか乗ってはないよな?」
私:「…新横浜まで乗ってから(会社に)来ました」
あれから5年経ちますが課長の唖然とした顔が今でも忘れられません。
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