城北線
ネットで「城北線」で検索してみると東海交通事業と伊予鉄道で引っかかりますが、ここでは東海交通事業の方を取り上げます。東海交通事業はJR東海の子会社で、JR東海管内にいる委託駅の駅員がそのバッジをつけていますが、城北線はれっきとした同じ会社で同社の鉄道事業部というセクションです。
もともとは瀬戸と稲沢を結ぶ国鉄瀬戸線として計画され、枇杷島~勝川と瀬戸~高蔵寺と建設が始まりましたが、国鉄の赤字により工事が一旦中止されました。その後、枇杷島~勝川間は東海交通事業に継承され、平成3年に尾張星の宮~勝川間が城北線として先行開業しました。平成5年には尾張星の宮~枇杷島間が開業し、全線開通と相成りました。
比較的新しい路線ゆえ見事な高架線で、そこを単行のワンマンの気動車が20分~1時間間隔で運転されています。塗色は多少違いますが写真を見てわかるとおりJR東海のキハ11系です。名古屋市の北部を走りますが、名古屋市中心部と直結しないので閑散としています。
(城北線鉄道事業部)
駅はJR東海と共用している枇杷島駅を除き全て無人駅です。言い換えれば自社の有人駅はありません。ただし、小田井駅近くの高架下に「鉄道事業部」の事務所があり、そこできっぷや定期券の発売を行っています。事務作業の片手間という感じできっぷの発売を行っています。
私はJR線との連絡券を購入してみました。発売箇所は「鉄道事業部」というスタンプ押しになっています。JR東海の子会社だけあって地紋はJR-Cで、差異は[海]の社名記号がない代わりに「(株)東海交通事業」となっている程度で、ほぼ様式を踏襲しています。最初に見たときはあまりに似すぎていて唖然としました。
この城北線とりあえず儲かってなさそうです。乗客が私一人だけになっていたことも何回かあります。でも、のんびりできる上に高架線だけあって景色がいいので、短い路線の割に乗っていて意外と飽きません。先日乗った時は「1日フリーきっぷ」で何往復もしている親子連れを見かけました。乗り鉄派にも見落とされがちな感があるので、興味のある方は名古屋で時間が余ったら乗ってみてください。
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