鈴鹿F1号
◆種別:特急
◆区間:名古屋~鈴鹿サーキット稲生
毎年10月初旬に三重県の鈴鹿サーキットでF1日本グランプリが開催されています。今年もその観客輸送のため名古屋から最寄(と言っても1.5Kmぐらい離れている)の伊勢鉄道・鈴鹿サーキット稲生駅まで全車指定の臨時特急列車が運転されました。それがこの特急「鈴鹿F1号」です。普段伊勢鉄道には鈴鹿駅に特急「南紀」が停車する以外は特急列車は停車しません。
大変な混雑になるため特急券は大人気で発売初日の10時に申し込んでも取れないことがあり、臨時列車では珍しい立席特急券も発売されるぐらいです。ヤフオクでも発売当日午前中時点で転売目的で多数出品され、定価1550円の特急券が5000円近い額で落札されていたものもありました。私はキャンセルと思われる席を奇跡的に1週間前に取ることができました。
鈴鹿サーキット稲生駅には列車を待つ長い行列(名古屋方面)ができていましたが、特急列車の指定券を持った客は駅前の一箇所に集められ、長い行列に並ばされることなく確実に座って帰ることができました。言うまでもなく快速・普通列車はすし詰め状態です。こういった違いも人気の理由だったのかもしれません(それでも5000円の価値があるとは思えませんけどね)。
伊勢鉄道区間が非電化のため、車両は「南紀」と同じJR東海名古屋車両区所属のキハ85系です。私が乗った4号はグリーン車1両を含む6両編成でした。写真は名古屋駅に到着した列車を撮影したものです。正面の方向幕は「臨時」となっています。
ちなみに。来年からF1日本グランプリの開催地は鈴鹿から静岡県の富士スピードウェイに変更され、毎年見られたこのF1臨時輸送の光景も見納めとなります。地元経済や伊勢鉄道にとって毎年の「特需」だったでしょうから、痛手かもしれません。復活開催に向けた取り組みも始まったようですが…。
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