やる気のないきっぷ

Ｎ’ＥＸ料金４回券

　昨年１０月のダイヤ改正から品川→大船間の「成田エクスプレス（Ｎ’ＥＸ）」の一部列車が定期券で利用できるようになりました（千葉側ではもう少し前からできていたみたいですが）。しかし、普通に指定席特急券を買うと１２４０円（通常期）もかかるので、この回数券が発売されました。４枚２８００円で、平日利用の同区間の普通列車グリーン（７５０円）より少しだけ安くなっています。

＜概要＞

◆Ｎ’ＥＸ３２・３６・４０・４２・４４号の品川～大船相互内有効。極端な話、戸塚→大船の一駅でも可。

◆乗る前に指定を取る必要がある。

◆有効期間は１ヶ月。

　上の写真が現物です。品川→大船という向きしか使えないのに、矢印が⇔になっていてどうも違和感があります。

　指定席券売機でも指定が取れるんですが、ガラガラにも拘らずいつも「７号車の通路側席」が問答無用で割り当てられちょっと不快です（品川発車時点で既にガラガラなので無視して好きなところに座りますが）。

　あと、非喫煙者の私には関係ありませんが、喫煙席は決まって×（満席）と表示されます。最近の首都圏の指定席券売機は座席レイアウトを見ながら席を選べるようになりましたが、不思議なことにこのきっぷで指定を取るときはその画面に進めません。プログラムのバグなのか嫌がらせなのか…。とにかく最近は窓口に並んで指定を取るようにしています。下の券は窓口で指定を取ったものです。

　このきっぷあまり売る気がないのかほとんど宣伝していません。それに使い勝手もあまりよくないので、正直売れていないと思います。対象列車の発車時刻前になると７号車の乗車位置にそれらしき人が並びますがいつもせいぜい２～３人です。車掌も最近は検札すらしなくなりました。

　東京から先空気輸送になるＮ’ＥＸで帰りの通勤客を拾いたければ、品川からではなく東京から使えるようにし、対象列車は新橋にも停車させればだいぶ変わると思うんですが…。あと、喫煙車の指定もちゃんと取れるようにすること。一服しながら座って帰宅したいという需要も少なからずあると思うので。

【追記２００７／１２／２１】

やはり売れ行きが芳しくなかったようで、平成１８年３月末で発売を終了しています。