立野駅を発車しスイッチバックを登る動画(7分30秒)。雑音が多くて微妙な映像だが、キハ58系がエンジン音を唸らせながらだんだん高いところに登っていくのはわかるかと…。
スイッチバックを登って赤水駅を発車すると右手に阿蘇山が見えてきた。熊本でも立野でも晴れていたが、さほど離れていない阿蘇では雲がかかっていた。山の天気は変わりやすい。
熊本から2時間ちょっとで終点の宮地駅に到着。宮地駅には特に用はなかったが、終点まで乗りたいという鉄ヲタ的欲求のため。途中の立野駅と阿蘇駅で降りた人がほとんどで、宮地駅まで乗り通した人はまばら。熊本から宮地まではソコソコ本数があるが、宮地~豊後竹田間は極端に本数が減り普通列車は1日5本。県境をまたぐ列車はどうしても少なくなってしまう。
宮地駅からはすぐに阿蘇駅まで戻った。阿蘇駅はカントリー風の建物に瓦が乗っている和洋折衷型。中に軽食コーナーがあったが、列車の本数が多くないせいか比較的閑散としていた。すぐそばの道の駅は多くの人で賑わっていたのとは対照的だった。やりようによってはもう少し賑わいを生み出すこともできそうに思えた。
阿蘇山火口へは九州産交バスでロープウェイ乗り場へ行かなければならない。阿蘇駅のとなりにバスの乗り場があり、熊本方面からの列車との接続は考慮されてバスのダイヤが組まれている。バスは始発にも拘らず遅れてターミナルに到着。これはちょっといただけないと感じた。
同じバスに乗った乗客16人中少なくとも10人がアジア系の外国人で、車内では日本語以外の言葉が賑やかに飛び交っていて、私が海外旅行をしているような錯覚にさえ陥った。バスは観光案内の車内放送付き。停留所の案内は日・英・韓・中の四カ国語対応だったが、観光案内は日・英だけ。
バスはひたすら山道を登り続け、30分ほどで草千里を通過。相変わらず雲がかかったままだったが…。およそ40分の乗車でロープウェイ乗り場のある阿蘇山西駅に到着。東京の春の感覚のまま厚着ではなかったのでので寒い…。クラシカルなロープウェイがお待ちかね。
ロープウェイは乗客を満載して火口に向け出発。右手奥に見えるのが阿蘇山西駅。火口を見に行きたい人はみなロープウェイに乗るものだとばかり思っていたが、通行料金を払えば車でそのまま乗り入れられるようだった。ただ、ロープウェイの方が雄大な景色を高いところから眺められるので、車を置いてロープウェイから景色を楽しむのもいいと思う。
(ようやく火口へ。つづく)
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