夜遅くに着いた福井には単に泊まっただけ。駅前にあった焼き鳥の「秋吉」。当地では有名なチェーンらしい。福井の人はとにかく「秋吉」の焼き鳥を好んでよく食べるとテレビで報じていたのを見たことがあるが、テレビの言うことなので鵜呑みは危険。でも、一度食べてみたい。
福井から昨晩と同じ「サンダーバード」に乗り、金沢で向かい側のホームで待っていた特急「北越」に乗り換え。車両としての居住性は「サンダーバード」の方が格段に上だけど、被写体としては国鉄色の「北越」の方が人気を集めていた。
「北越」の車内から見えた立山連峰。天気が良かったのできれいに見えた。田んぼには水が張られこれから田植えが始まる感だが、山の上のほうは雪で覆われている。
「北越」を糸魚川駅で降りて乗り換えたのがこの列車。キハ52系は3月のダイヤ改正で引退し3月下旬にはさよなら運転まで行ったが、あまりに人気だったため5月3~5日に快速「ジオパーク号」として臨時運転された。これに乗って平岩駅まで往復した。車内はヲタ満載で満席だった。
途中の根知駅での交換待ちのシーン。ホームの傍らにはピークが終わりかけた八重桜が咲いていた。キハ52系は窓が開くからこういうシーンも撮れるけど、後継のキハ120系は窓が開かない。最近の車両は空調が完備されているせいか、窓が開かない車両がほとんど。
平岩駅に到着してちょっとした撮影会状態。糸魚川駅から乗って平岩駅まで来た人が、ほとんどそのまま折り返しの糸魚川行に乗って戻っていった。私もその一人だけど…。
今年2月末で使用停止した糸魚川駅の機関庫はこんな惨状に…。線路は剥がされ建物に足場が組まれ取り壊しの時を待つ状態。自然災害にも耐え、戦災も免れ90年も使用されたが、北陸新幹線の工事に伴って取り壊されることに。一部は何らかの形で残すらしいが一部では意味がない。
糸魚川からは特急「はくたか」に乗り、越後湯沢まで移動。GW中ということもあり自由席は激混みだった。短い区間だが指定を取っておいて正解だった。六日町付近で見えた景色。雪をかぶった山と終わりかけの桜の組合せ。
越後湯沢での乗り換えは新幹線の自由席を確保する人が急ぎ足で新幹線ホームへ走っていった。短い乗り換え時間の間に人を流す必要があるために自動改札はフリーパスになっていた。越後湯沢駅ではしばしば見られる光景。
私は走るのが億劫だったため、一本後の「Maxたにがわ」の自由席にした。Maxの自由席は定員を詰め込むことを主眼に置かれているので、3-3列シートとなっていて、F席なんて設定もある。3-3列シートはリクライニングしない上に幅も狭く肘掛もない普通列車以下のシート。隣に汗臭いデブが来たらたまらない。
1時間ちょっとで大宮に到着。ここから素直に家に帰ればいいのだが、そういう計画は組んでいなかった。体力的な疲労を感じつつも7分待ちで八戸行の「はやて」に乗り換え。もう少し時間があれば有田陶器市で買い込んだ重たい焼き物をコインロッカーにぶち込めたが、7分ではさすがにそうはいかなかった。
75分で仙台に到着。右の「はやて」からこの日最終ランナーの左の「やまびこ」に乗り換える。「やまびこ」は「はやて」より4分前に仙台に到着しているが、「はやて」からの接続を待って発車する。それにしても同じ車両が向かい合って止まっているので区別がつかない。「やまびこ」に乗るつもりが、間違って「はやて」に乗ってしまうと盛岡まで連行される羽目になる。
この日の最終目的地である北上に到着。寄り道時間を含めて福井から10時間。前日の朝には長崎にいたのが信じられない。「何しとんねん…。アホか」と自分でも思った。さすがに疲れたので、改札口を出て寄り道せず予約していたホテルに直行した。
(夜桜編に続く)
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