大川沿いには八重桜が満開に咲いていた。大阪でのソメイヨシノのピークは完全に終わって葉桜になっていたけど、八重桜はちょうどピーク。「八重」というだけあって花びらが重なってボリュームがあり、心なしか枝が重たそうに見える。みな思い思いに桜を楽しんでいた。
もう少し下流から「桜宮橋」を眺めたもの。見た感じ真ん中が割れているので、勝鬨橋と同じように可動橋のように見えてしまうが、残念ながら可動橋ではないようだ。
大川はやがて寝屋川と合流する。ちょっと寄り道をしてその合流地点近くから大阪城を撮ってみた。煉瓦造りの建物の手前の川が寝屋川。寝屋川は大阪府交野市を水源とし寝屋川市や大東市などを流れ大阪湾に注ぎ込む。寝屋川市は川の名前が由来と思われる。
煉瓦造りの建物は旧陸軍の大阪砲兵工廠の化学分析場。大正8年に建てられたネオ・ルネサンス様式と呼ばれる立派な建物。戦後は自衛隊の施設として平成10年まで使われていた。今度は間近で改めて見てみたい。
同じ位置を逆向きに撮ってみるとこんな感じ。京阪電車の高架下が大川と寝屋川の合流地点になっている。下の道路が土佐堀通で、特急電車が半分入り込んでいる建物が天満橋駅。しばらく京阪電車を眺めていたけど、新しいカラーに塗り替えられた車両が大勢を占めていた。特急列車については前のカラーリングのほうがよかった。このカラーリングは新しいもの。
北門から大回りして「桜の通り抜け」の入り口である南門に到着。 一番近いのはJR東西線の大阪城北詰で、その次が京阪と地下鉄の天満橋駅だろう。中へ入ろうとした時点でこの状態。きれいな桜が迎えてくれてテンションが上がったが、人ごみを見て萎えたのでプラマイゼロ。
南門前の惨状。なかなか列が進まず中に入れない。6年前はこんなにひどかったかなぁ…と記憶の糸を辿っていたところ、6年前は有給休暇を取って金曜日に来ていたことを思い出した。だから、ここまで混んでいなかった。日曜日だし1000円高速道路の影響も多分にありそう。
中は八重桜のいろいろな品種が集められ満開の桜で埋め尽くされていた。一つ一つ花の色や大きさ花びらの形状が異なる。人で溢れかえっている状態でなかなか前へ進まなかった。警備員が「立ち止まらずゆっくり前へお進みくださーい!」と注意を呼びかけていたが、写真を撮るためには立ち止まらなければならないし、何よりせっかくの桜なんだからゆっくり見たいもの。気持ちはわかるけど、ちょっと無理な相談だなぁ…と感じた。
(ようやく本編に入れたので続く)
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