ひっきりなしに車が行きかう日比谷交差点から有楽町・銀座方面を臨む。左側の建物が「ザ・ペニンシュラ東京」。銀座のネオンがまぶしい。
日比谷交差点から50mほど歩いたところにあるDNタワー21。手前に見えるのは旧第一生命館で、昭和13年に建てられたもの。戦災からも焼け残り、戦後はGHQ(連合国総司令部)庁舎として接収された。館内にはマッカーサー元帥の執務室が今でも残っているが、現在は公開されていない。正確に言うと以前は公開されていたが、平成13年の同時多発テロを機に非公開となってしまった。日本の戦後史を語る上では欠かせない建物なので、末永く残して欲しいもの。
馬場先濠越しに丸の内方向を臨む。DNタワー21は皇居のお堀に面している。マッカーサー元帥が総司令部の場所を選ぶ際に、第一生命館から皇居を見渡すことができるロケーションが決め手のひとつとなったらしい。
DNタワー21に隣接する帝国劇場。「帝劇」とも略される。劇場の運営主体はロゴがあるように東宝グループ。明治44年に初代劇場が竣工したが昭和40年に取り壊され、この建物は翌年建てられた2代目。
昭和9年に建てられた明治生命館。ヨーロッパの宮殿を思わせる建物。昭和期の建物として初の重要文化財に指定されている。現在でも明治安田生命のオフィスとして使われている。休業日には内部の公開を行っているそうなので、休日出勤の帰りにでも立ち寄ってみたいところ。
馬場先濠を歩いてきた日比谷方面に臨む。風が吹いて水面が波打っているのがちと残念。水面が波打っていないときれいに建物が写りそうな感。
東京駅を正面から臨む。右の建物が丸ビル。東京駅は戦災で焼失したドームや三階部分の復元工事中で、全容をうかがい知ることはできない。東京駅は国鉄分割民営化後に取り壊しが検討された時期があった。
東京駅に面する正面を残して建て替え工事中の旧東京中央郵便局。建て替えを巡って当時の総務大臣が介入したのは記憶に新しいが、工事は粛々と進行中。民間企業の建物ならいざ知らず、郵便局という半分お役所の建物をそのままの形で残せなかったのか、高層ビルに建て替える必要があったのか個人的には疑問が残る。
新しいカメラの癖はある程度掴めた感。夜景はフラッシュなしでもある程度きれいに撮れるけど、オートフォーカスや連写にはもう少し慣れが必要なのかもしれない。電車に乗ると3~4分で着く距離をゆっくり歩いたので、所要時間はちょうど1時間。今まで知らなかった建物や景色が見ることができ、運動不足の解消にもなったしで、個人的には満足して東京駅から家路に着いた。
(日比谷通り夜景散策編おしまい)
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