中華街でがっつり食べて腹いっぱいになったので腹ごなしのため出島まで歩くことに。普通だったらグラバー邸や浦上天主堂といったメジャーどころに行くところだが、昨年1月に行っているので今回は見送り。
出島は「出島和蘭商館跡」として国の史跡になっている。平成8年より長崎市が主体となって本格的に復元事業を進めていて、用地の買収や建物の復元を行っている。
江戸時代の出島は文字通り扇型の島だったが、現在は周囲が埋め立てられて陸続きになっている。上の写真は唯一江戸時代の往時の面影を残しているとされる出島の扇形の弧の部分。…てなことを福岡のホテルで何となく見ていたNHK教育テレビの「直伝 和の極意」という番組で放映していた。
まったく脱線するが元大関の出島は長崎や出島という地名に関係があるわけではなく、本名の苗字が出島だから。それはそれで珍しい苗字だけど。
出島の内部。資料館形式で大人500円の入場料を払って入る。現在の出島に建っている建物は明治以降に建てられたか、市の復元事業で復元されたもの。江戸時代の痕跡は発掘調査で石垣が発見されたものをなどはじめわずか。また、江戸時代の出島の広さはこれより広く、明治時代に削られ、埋め立てられ今のような形になったよう。
展示されていたエキゾチックな大砲。昭和29年に浦上河口で発見されたもので、東インド会社の社章や1640の刻印があることから、江戸時代のオランダ船に搭載されていたものだそう。大砲が海に沈んでいたということは船が沈没してしまったんだろうか??
こちらは明治36年に建てられた旧・長崎内外クラブ。中は「オランダ茶屋」という喫茶・軽食が楽しめるレストランがある。近代化産業遺産にも指定された建物。敷地は出島の内部だが、外からの出入りもできるよう。
出島を一通り見て、グラバー邸や浦上天主堂にも行かないとなるとどこに行っていいものか考えてしまった。そこで前から行ってみたいと思っていた島原に行こうと思い立った。携帯で時刻を調べてみたら、うまいこと繋がった。これは行くしかない。
出島から長崎駅までは歩くにはちょっと遠いけど、市電に乗るほどではない微妙な距離。時間は余裕があるため歩くことにした。歩いている途中にあったカステラのもう一つの雄・文明堂の本店。「♪カステラ1番、電話は2番、3時のおやつはぶんめいど~」のCMが有名な文明堂。
長崎を観光をするにあたっては市電が便利。運行するのは長崎電気軌道という私鉄。どこまで乗っても120円と激安。これでも昨年10月に20円値上げされている。それまでは25年間100円だった。それで黒字経営だから立派の一言。運賃がこれだけ安いので500円の一日乗車券は5回乗らないと元が取れない。
長崎駅外観。12時間前にぐったりして到着した時にはすぐにタクシーに乗ってしまったので、こうして見る余裕もなかった。昨年1月に長崎ランタンフェスティバルに見に来た際に、宙吊りのドラゴンに出迎えられて笑ってしまった。ランタンの時の期間限定かと思っていたら、1年半経った今でもあるので常設されているようだ。
島原へはJRで諫早まで出て、諫早から島原鉄道に乗り換え。長崎駅に並ぶ青・青・白の列車。一色塗りでコストを落とすことも兼ねているんだろうが、ちゃんとデザインになっているので隣のJR某社と違ってセンスは悪くない。快速列車が激混みだったので、短い距離だったが特急に乗ることに。九州の特急料金が安いからできる気軽にできるぜいたく。
(ひとまず長崎を出て島原編へ続く)
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