まずは門司港駅から程近い九州鉄道記念館へ。いちおう鉄ヲタなんで(爆)平成15年に門司港運転区の脇に建設された。SLは記念館の展示車両だが、その右手は門司港運転区に停泊している列車。大人は300円の入場料だが、SUGOCA(相互利用できる他のICカードを含む)で決済すると240円になる。私はSuicaで決済して入場した。
閉館時刻までさほど時間がなかったので早足で見学。しかもデジカメの電池が死にかかったので、必要最低限の写真を撮った。まずは481系のボンネット型。3月のダイヤ改正で引退した急行「能登」と外観はほぼ同じ。戦前の古い車両もあったが、個人的にはあまり古い車両よりもこれぐらいの時代の車両の方が馴染みがある。
寒くなったので館内に移動。大宮の鉄道博物館では有料の運転シュミレターはここでは無料。その他いろいろな展示物があり。かつて九州を走っていた寝台特急のヘッドマークもあった。九州の寝台特急は去年の3月で全部廃止になってしまった…。
本館の全景。この建物は明治25年に建てられた九州鉄道の本社社屋を展示室に転用している。横長すぎてうまく全体が入らなかった。平成19年に近代化産業遺産に指定されている。九州鉄道は明治40年に国有化され、鉄道院→鉄道省→国鉄→JR九州と現在の系図に至る。
九州鉄道記念館を出て、何となく駅の方へ移動。門司港駅の斜め向かいにある旧門司三井倶楽部。大正10年に三井物産門司支店の社交倶楽部として建てられたもの。いかにも大正の香りがする建物。国の重要文化財に指定されている。戦後は国鉄の所有となり「門鉄会館」として使われ、国鉄解体後に北九州市へ譲渡された。もともとこの地に建っていたわけではなく、同じ門司区内から平成3年に移築された。
アインシュタインが大正11年に来日した際に宿泊した部屋がそのまま残されているらしいが、来た時間が遅くて見学はできなかった。また別に機会にでも。
門司港駅の真向かいにある門司郵船ビル。旧日本郵船門司支店で、門司で最初のアメリカ式オフィスビル。当時としては最先端のエレベーターや冷暖房が完備されていた。1階のコンビニが雰囲気をぶち壊しにしているが、入り口のアーチ型の装飾がそれらしい面影を残している。シンプルだけど品のある建物だと思う。
ちょっと海の方に歩くと関門橋が見えた。橋の上を高速道路が走っている。右が九州で左が本州。距離は大して長くない。門司~下関はフェリーでも10分程度で着いてしまうほどの近さ。電車だと10分かからない。ちなみに山口県で一番人口が多いのは山口市ではなく下関市で、下関市は海峡をまたいで北九州市のベッドタウンとして発展しているためだそうだ。それぐらい近い。
(門司港編さらにつづく)
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