奥多摩ハイキングフリーきっぷ

奥多摩ハイキングフリーきっぷ

今年３月まで西武鉄道各駅で奥多摩方面へ向かう「奥多摩ハイキングフリーきっぷ」というフリーきっぷを発売していました。と言っても、西武線は奥多摩まで路線は伸びていません。発駅～拝島駅までの西武線往復とＪＲの拝島以遠の青梅線と五日市線がフリーエリアになりました。西武鉄道で発売されながら、西武線がフリーエリアに入らない面白いきっぷでした。

 （ゆき）

 （かえり）

このきっぷは西武鉄道の駅の改札口で購入しました。券売機では違う様式のものも発売されていたようです。「ゆき」券は鷺ノ宮～拝島間の片道きっぷで、「かえり」券はＪＲのフリーエリアと拝島～鷺ノ宮間の帰路が含まれていました。鷺ノ宮～拝島～青梅が片道５７０円なので、青梅より先の駅まで往復するだけで元が取れました。

残念ながら今年３月末で発売終了となってしまいました。ＪＲ東日本が首都圏各駅で発売していた「奥多摩・秋川自由乗車券（フリーきっぷ）」は平成１３年秋頃に発売終了となっており、西武鉄道という他社発行ながら奥多摩地区のＪＲ線が利用できる唯一のフリーきっぷでした。

このきっぷの力関係を考えると発売する西武鉄道よりフリーエリアを提供しているＪＲ東日本の方が上だと思われます。フリーエリアがなければきっぷ自体が成立しないので…。だから、このきっぷの廃止はトクトクきっぷの整理を進めているＪＲ東日本側の意向が働いたような印象を受けました。真相は知る由もありませんが。

Comments

[投稿情報: よこりん]

鎌倉・江ノ島や横浜と違って、この地区はJRが後継となるフリーきっぷが発売されていないのが不思議です。

ちなみに西武はハイキング客を秩父に誘客したいでしょうから、敵に塩を送るようなこのきっぷには消極的だったのかもしれません。

[投稿情報: 今出川]

「奥多摩・秋川」の後継のきっぷは出てないですね。今ほどSuica推しが進んでいない頃の廃止でしたから、純粋に利用客が少ないための廃止だったのかもしれません。
昨今のハイキングブームに乗ればある程度売れると思うんですが…。