トロQ列車
▼種別:普通
▼運転区間:南由布~由布院
JR九州は11月29日限りで大分~由布院間で運転している快速「トロッコ列車」号の運転を終了することを発表しました。同じ車両を使って間合い運用されている「トロQ列車」も合わせて終了となります。「トロQ列車」は南由布~由布院間の一駅だけを5往復運転されています。南由布駅ではこの列車のために折り返し設備が用意されたそうです。
乗車時間はわずか7~8分なので全車自由席となっていて、乗車券だけで利用できます。全車自由席ゆえ号数はありません。普通に券売機で売っている乗車券でも乗れますが、南由布駅が無人なので往復利用向けにこういった記念乗車券様式の往復乗車券が予め用意されています。由布岳と菜の花が組み合わさったなかなか素敵なデザインです。
私が乗った際には夏場だったので、ソコソコ利用客がいました。3.8Kmを8分で走るので、時速は30Kmも出ておらず相当ゆっくりです。ゆっくり流れる車窓から由布岳を眺め、のんびりと一往復しました。南由布駅近辺には何もないので、ほとんどの人がそのまま由布院駅に折り返していました。車で迎えが来ていた人も少々いました。
廃止の理由はやはり車両の老朽化だそうで、代替の車両がないためそのまま列車自体を廃止にするとのことです。老朽化しているのが気動車かトロッコ車両のどちらかは書いてありませんでしたが、おそらく両方ともを指すのでしょう。JR東日本の「風っこ」のように気動車からトロッコ車両に改造してやれば代替車両の捻出ができると思ったんですが、むしろそこまでして残すほど気合もなかったんだろうなぁ…とも思います。
JR九州は今後、大まかなメンテナンス設備の削減を予定しており、その兼ね合いで2011年度末までに在来国鉄型車両の殆どを廃車にするとしています。
キハ58・キハ65に関しては入念な手入れが必要な上にもう作っていない部品が多く、次いでトラ70000も相当な老朽化もあってコストが掛かりすぎる為に廃止を決定したようです。「あそ1962」に関しても近々、動きがある模様でJR九州の急行型気動車もいよいよ、終端を迎えようとしていますね。
投稿情報: MT54 | 2009/11/14 00:02