よしの川号
▼種別:急行
▼区間:徳島~阿波池田
▼最終運転日:平成11年3月12日
現在JRに残る定期急行列車は3列車だけです。JRグループの中で最初に管内の急行列車を全廃したのはJR四国です。最後まで残っていたのが徳島線を走っていた急行「よしの川」でした。
四国はかつて気動車急行王国でした。しかし、高速道路網の発達に伴って高速バスが台頭し、徐々に鉄道の優位性が脅かされるようになりました。それに対してJR四国は特急列車の増発・急行列車の特急化を進め、スピードとサービスを向上させて対抗しました。
急行「よしの川」の歴史は古く、昭和38年に徳島~高知間の準急列車として登場したのが始まりでした。3年後の昭和41年には急行化され、土讃線内は急行「土佐」や「足摺」と併結運転されるようになっています。その後順調に本数を増やし最大7往復運転されるようになり、和歌山とのフェリー航路のあった小松島線・小松島港(昭和60年廃線)や阿波池田発着の列車も設定もありました。
しかし、昭和60年高知乗り入れを中止し、一気に2往復へ減便されました。その後牟岐線乗り入れも中止し、徳島線完結の急行列車となりました。平成8年に徳島線高速化工事が完了すると徳島~高知・阿波池田間で特急「剣山」が運転され、ついに1往復になりました。
(キハ58系:徳島)
(キハ185系:土讃線・阿波池田)
平成10年には「剣山」との車両運用共通化を図り、長らく使われていたキハ28・58・65系から同型の特急型車両のキハ185系に変更されました。その1年後には「剣山」に吸収される形で廃止となり、四国で最後まで残った急行列車がなくなりました。
最後の1年は同じ徳島線のキハ185系が特急列車と急行列車が走るという怪奇現象があったようです。現在の徳島線の特急列車の運転本数は7往復なので全盛期の「よしの川」の本数と同じですが、線内の快速列車を特急化してしまったので賛否両論あるようです。
私はあいにく「よしの川」には乗ることができませんでした。徳島県に初上陸を果たしたのが平成15年のことだったので…。ヲタ列車も含め四国では一度も急行列車に乗ったことがありません。急行券は徳島線・穴吹駅で発売されたものなので、おそらく「よしの川」のものだと思われます。
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