自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)
かつて「Sきっぷ」と言うと、近距離の特急列車の自由席が往復利用できるトクトクきっぷとして全国各地で発売されていました。国鉄からJRになるとローカライズされて違うきっぷに衣替えされたり、発売終了したりして「Sきっぷ」と名乗るきっぷは徐々に減っていきました。最新の時刻表を見るとJR北海道とJR四国、JR東日本の新潟地区に残るのみになっています。
(ゆき)
(かえり)
これは見てのとおりJR北海道で発売されている「Sきっぷ」です。ただし、券名は「自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)」となっていて、オマケっぽい印象を受けます。大昔は回数券タイプのきっぷも「Sきっぷ」と名乗っていましたが、混同を避けるためかいつからか「Sきっぷフォー」と改称されています。
【ひとこと】
いろいろ区間の設定があるので一概に評価はできませんが、札幌~苫小牧間は普通に払うと自由席特急券込みで5000円を超えるので、2960円という額は間違いなく安いです。でも、苫小牧側で発売している「札幌休日きっぷ」というきっぷは効力が同じで2日間有効で2600円です。苫小牧駅でそれを見つけた時には「ちょっと納得いかんなぁ…」と感じた次第です。
基本的に自由席利用のきっぷですが、JR北海道の「Sきっぷ」は指定料金券を買い足せば指定席を利用することができます。指定席発行印が押されているのはそのためです。私は特急「北斗」に乗ったんですが、自由席は結構混みあっていました。また、その多くが苫小牧駅で降りてしまったのは意外でした。
使い勝手…★★★★☆
お得感…★★★★★(区間によりけり)
当日発売…あり
小児用…あり
普通列車で往復だと2820円で、140円の差しかありませんので、
特急・急行料金も考え、これは利用しない手はないですよね。
札幌~東室蘭・室蘭となると、Sきっぷ4640円に対し、
普通列車往復は4840円と、逆転してしまいます。
偏に高速バスとの競争の賜物です。
全国的にはこのような逆転現象はけっこうあるのでしょうか?
投稿情報: たく | 2009/06/02 15:50
行きは普通列車で、帰りは特急列車の予定でしたが、正規運賃でそう買うよりも、Sきっぷを買った方が安いということがわかったので、往復特急列車にした次第です。
九州の博多~小倉・門司港の2枚きっぷは往復2600円ですが、博多~門司港の往復運賃だけで2860円します。これも逆転現象の一つですね。本州ではここまで安いものはあまりありませんが、九州にはまだまだあるように思います。
投稿情報: 今出川 | 2009/06/03 00:25