JRの駅でクレジットカードを使ってきっぷ類を購入すると左上に印字されます。クレジットカードの種類や使う箇所によって印字パターンが異なります。意外と体系立てて説明しているページがないので、きっぷの印字の基礎知識ということでまとめてみました。紹介しているクレジットカードは全て私が所有しているものです。(休眠状態のものもありますが…)
◆クレジット
JRカードで購入した場合に表記されます。JRカードは国鉄時代のJNRカードが前身なので、大昔からJR各社で使用することができました。ただ、JR各社は窓口で一般クレジットカードの取り扱いを始めたため、特徴がなくなりつつあります。メリットとしてはサインなし・暗証番号入力で購入できるのと、購入した会社と別のJR他社の窓口でも払戻しができることです。
そもそも個人向けのJRカード自体がほとんど見かけません。これはその数少ない一つ「私が社長です」で有名なアパホテルが発行するアパVISAカードです。VISAブランドがついていますが、JRの駅ではJRカードの機能が優先されます。ICチップの上に小さく”JR CARD”と印刷されています。年会費はかかりますが、年に1回アパホテルに宿泊すればその翌年の年会費は無料になります。このカードを持って6年になりますが、年会費を払ったのは1回だけです。
◆東C
JR東日本のVIEWカードを使ってJR東日本管内の駅やびゅうプラザで購入した場合に印字されます。JR他社で購入した場合には「C制」となります。
三菱東京UFJ銀行が発行する「三菱東京UFJ-VISA」スーパーICカードにVIEWカードとSuicaの機能を付いたものです。オレンジ色で隠した部分が銀行の口座情報です。クレジットカードとキャッシュカードが一体なので落とした時は恐ろしいことになります。ホログラムの上にVIEWとSuicaのロゴが入っています。JR東日本が発行する「ビュー・スイカ」とは異なるのでビューカードとしての機能は若干が落ちますが、こちらは銀行ATMの手数料が優遇されます。
◆海C
JR東海のエクスプレスカードで「エクスプレス予約」にて購入した場合にのみ印字されます。「海C」の印字が小さいのが特徴です。窓口やエクスプレス券売機で購入した場合には「C制」となります。
このエクスプレスカードは新規発行を行っていない提携ブランドなしもので、現在は黒い提携ブランド付に一本化されています。このカードはJR東海でしか使えないいわゆる「ハウスカード」です。ただし、「エクスプレス予約」がJR西日本管内まで広がったのを機にJR西日本の駅の窓口でも使えるようになりました。年会費は1050円で特に優遇策はありません。
◆西C
JR西日本のJ-WESTカード(エクスプレス)で「エクスプレス予約」にて購入した場合に印字されます。「海C」と同様に「西C」の印字が小さいのが特徴です。窓口やみどりの券売機、5489サービスやe5489plusで購入した場合にはなぜか「C制」となります。
私が持っているJ-WESTカード(エクスプレス)です。オレンジ色で隠した部分がJ-WESTIDです。灰色のJ-WESTカード(ベーシック)では「エクスプレス予約」が使えないので、「西C」の印字はできません。年会費はエクスプレスが1050円で、ベーシックは無料です。年に3回以上東海道山陽新幹線の指定席に乗る機会があれば、エクスプレスの方がお得です。
◆C制
上記の条件に該当しない場合は全て「C制」の印字になります。世の中の大多数のクレジットカードだとこれに該当すると思います。
ここで普通のクレジットカードを紹介するのでは面白くないので、交通系のクレジットカードを紹介します。これは株式会社パスモが発行するパスタウンPASMOカードです。これ一枚でPASMOとクレジットカードを兼ね、オートチャージ機能に対応しています。オートチャージ機能は非常に便利ですが、使いすぎてしまうので注意が必要です。クレジットカードと一体になっていないものもあります。
以上、きっぷの印字とクレジットカードの関係について記しました。なお、きっぷと購入に使用したカードは必ずしも一致しませんのであしからず。