成田エクスプレス
◆種別:特急
◆運転区間:大宮・大船・高尾・東京~成田空港
平成3年3月に成田新幹線の未成線用地を利用して成田線・成田~成田空港間が開通しました。これに伴い、東京方面からの成田空港アクセス列車が運転されました。これが特急「成田エクスプレス」号です。運転区間は横浜・新宿~成田空港間で、東京駅で分割・併合するパターンでした。停車駅は必要最小限に絞られ、朝晩の列車を除き東京~成田空港間はノンストップで、県都千葉でさえほとんどの列車が通過でした。
編成は普通車・グリーン車・グリーン個室のいずれも指定席です。ただし、指定席が満席の場合には枚数を限定して立席特急券が発売されます。
また、当初は純粋な空港アクセスのみの役割でしたが、夜間の一部列車を千葉・四街道・成田といった途中駅にも停車させ、定期券での利用ができるようになり、通勤輸送の一端を担っています。東京から千葉方面の特急料金はB料金が適用されていますが、この列車に限っては割高なA料金が適用されます。運賃を含めると3000円を超えるので、京成スカイライナーやリムジンバスなどと比べて割高感はあります。
車両はJR東日本鎌倉車両センター所属の253系です。253系の箱型の外見はおよそ従来の鉄道車両とは思えませんでした。座席もフランスのコンパン社製という凝り様です。発足当初のJR東日本の特急車両は「スーパーひたち」の651系や「スーパービュー踊り子」の251系がありますが、これらの斬新なデザインは日本の鉄道車両の既成概念を覆してみせよう的な気概を感じます。
私は海外旅行に行かない=成田に行くような用がほとんどないので滅多に乗りません。人が旅立つのを見送りに行く程度です。このきっぷの時もアメリカ留学に旅立つ従兄弟を見送りに行ったときのものでした。
「成田エクスプレス」の普通車の座席は進行方向に回転できず、ボックス型になっています(今では回転できるように改良された車両もありますが…)。東京駅から向かいの席に座ってきた新婚っぽいカップルがほどなく大喧嘩を始めました。しばらくは険悪なムードで向かいに座っている私がヒヤヒヤしましたが、佐倉駅を通過するあたりで仲直りしたようでした。私が空港第2ビル駅で降りるときには「すいませんでした」としんみりと謝られました。そんな記憶が残っています。
先日、JR東日本のHPに「成田エクスプレス」の車両を来年秋をめどに新型車両のE259系に置き換える旨のプレスリリースが出ていました。色の基調は変わっていませんが、なんかデザインが守りに入っていると言うかイケてないなぁ…と感じました。
写真は東京駅で撮影したものです。
いつの間にか集団見合い式に組み替えられてしまって、今出川さまが経験したような事象に遭遇する機会も少なくなってしまいました。
ちょっと前に座席番号割り当てが変わって、あのクライニングしない座席をいよいよ交換するのかと思ったら、新車が発表されてしまったので交換する気もないのでしょう。あの座席も敬遠される遠因だと思うのですけれど……。
投稿情報: ふと | 2008/02/24 02:58
あの倒れない座席な上に「N’EX=高い」というイメージがあって、よっぽど急ぎでない限りは「エアポート成田」のグリーン車にしてしまいます。
ただ、乗った瞬間"So Nice!"と歓声を上げていた外国人もいたので、捉え方は人それぞれといった感じがします。
いずれにしろ外国人が日本に入国して初めて乗る列車がN’EXなわけですから、日本の鉄道車両を印象付けるものになるかと思います。くれぐれもJR東日本にはつまらない車両は作らないで欲しいものです。
投稿情報: 今出川 | 2008/02/25 00:04
>いずれにしろ外国人が日本に入国して初めて乗る列車がN’EXなわけですから
一方的に決め付けないほうがいいですよ。京成の料金無料特急にも結構外国人乗ってますよ。
私もどうしてもと言う時でなければNEXには乗らないで京成にします。
投稿情報: ふりこ | 2008/02/25 00:37
別に決め付けちゃいませんし、他の手段を否定するものではないですよ(苦笑)
まぁ国籍にも拠りますが"JAPAN RAIL PASS"を持っている外国人のN’EX利用は多いと思います。
投稿情報: 今出川 | 2008/02/25 00:48