かもめ
◆種別:特急
◆区間:博多・諫早~佐賀・肥前鹿島・長崎(1日29.5往復)
「かもめ」という愛称は昭和12年に東京~神戸間に登場した特急「鴎」が由来です。戦況の悪化により昭和18年2月に廃止され、昭和28年に京都~博多間の特急列車として再登場した際に漢字から平仮名に変わりました。その後、運転区間は目まぐるしく変わりましたが、西日本~九州間を結ぶ特急列車であることには変わりませんでした。
昭和51年7月の山陽新幹線博多開業および長崎・佐世保線全線電化に伴い、九州内の小倉・博多~長崎間の特急列車として定着し現在に至ります。佐賀・肥前鹿島発着と諫早~長崎間の列車は通勤時間帯に運転されているものです。
昭和51年以降長らく485系の独壇場でしたが、平成2年に783系「ハイパーサルーン」を投入し、「ハイパーかもめ」として運転を開始しました。後に「ハイパーかもめ」は「かもめ」に統合されることになります。博多~肥前山口間で特急「みどり」と併結する列車は485系、単独運転するものは783系となりました。平成12年に885系「白いかもめ」を投入し、一部例外はあるものの「みどり」と併結するものを783系、単独運転を885系としました。885系、783系とも全車JR九州南福岡電車区所属です。
485系の頃から何度も乗っています。特に885系は「素晴らしい!」の一言に尽きます。博多~長崎間も九州内の類に漏れず高速バスとの激しい競争にさらされています。「2枚きっぷ」、「4枚きっぷ」等の割引きっぷで価格で対抗する以外にハード面で対抗する必要もありました。時速130Kmで走行する性能もですが、普通車まで本皮張りのシートにフローリングの床に高級感のある内装でJRグループの特急列車で最高だと言えます。佐賀出張の際に偶然乗った友人(非鉄)が「900円(※)であれはすごいわ」と絶賛していました。鉄ヲタの私でなくてもそう思わせるほどです。どうせ乗るなら783系でなく885系の列車を選んで乗ることをオススメします。(※)博多~佐賀間の「4枚きっぷ」の1枚あたりが900円なので。
写真は博多駅で撮影した885系のものです。外観のデザインは賛否両論あるようですが、九州の列車らしく個性的でなかなかいいと思います。
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