わかりにくいきっぷ
6月30日まで「やまびこトクだ値きっぷ」というきっぷが売られています。これはJR東日本のインターネット予約「えきねっと」でのみ発売され、席数限定で仙台発着の「やまびこ」、「Maxやまびこ」(「はやて」、「こまち」、盛岡発着の「やまびこ」はNG)が対象で、東京~仙台間の運賃+特急料金を3割ないし2割割り引くというきっぷです。繁忙期・通常期・閑散期によって価格が変動し、3割引が7260円~7540円、2割引が8300円~8620円となっています。おそらく東京~仙台間の客を仙台以北直通の長距離列車から分離させる試みだったんでしょうが、普通に買うと片道1万円を超えるのでかなり安上がりです。
ただし、いろいろと制約があります。また、実質3日前(2割引の場合は前日)まで予約を完了させる必要があり、購入後の変更はできず、払戻し手数料は3割(2割引の場合は2割)かかり、乗り遅れ時は無効となるというなかなか過酷なきっぷでした。性質的にはインターネット予約限定の「ひかり早得きっぷ」に近い印象です。ただし、「ひかり早得きっぷ」は乗り遅れ時でも乗車券部分は当日限り有効ですが、こちらは乗車券・特急券とも無効になってしまい、こちらの方がより過酷です。
…前置きが長くなりましたが、3割引のもの現物です。「Maxやまびこ」の場合だと2階席が2割引で1階席が3割引の設定になっているようでした。乗車券+新幹線特急券の様式を概ね踏襲していますが、注意書きが多くずいぶんと賑やかな券面です。しかしよく見てみるとその注意書きが矛盾だらけです。
まず、右上に「変更できません」とあるにも関わらず、中段には「乗車変更の取扱いには制限があります」と制限付きながらもあたかも変更できそうな文言があります。さらに「乗車券3日間有効」とあるのに最下段には「乗車券・特急券は券面有効期間に関わらず指定列車のみ有効」とあります。これでは何を信じていいのかわからなくなります。チラシの説明通りだと赤字の部分が正で、青字の部分は違うということになります。
一応6月30日乗車分で発売終了ですが、秋以降また発売があるかもしれません。再度発売する際には乗車券+新幹線特急券の様式を流用せず、専用の様式を用意しもう少し券面の内容をわかりやすくして欲しいと思います。乗客としてはありがたいきっぷには変わりないので…。
噂には聞いていましたが、やはり、普通の一葉券様式フォーマットの流用なんですね。
まず、券面がごちゃごちゃしていて切符に詳しい人間でも何が何やら、判らなくなってしまいそうですし、「乗車券三日間有効」「券面の都市市内各駅下車前途無効」と書かなくても、一旦下車したら全てが無効になるのですから、この文字列は消すべきです。混同しないようにツアーなどでよくある、契約乗車票のフォーマットを流用した方が良い様に思われますね。
投稿情報: MT54 | 2007/06/29 06:12
私も正直ここまで紛らわしいきっぷは初めて見ました。様式はどうであれ注意書きの内容は整理すべきだったと思います。
投稿情報: 今出川@釧路 | 2007/06/30 05:44