平駅
常磐線・いわき駅はかつて平(たいら)駅と名乗っていました。所在地の福島県いわき市は昭和41年に平市・内郷市・常磐市・磐城市・勿来市をはじめとした5市4町5村(!)が大合併してできた市で、平市はその中心部にありました。現在も行政の中心は旧・平市域にあります。
駅名は長らく「平」のままでしたが、いわき市がJR東日本に要望する形で平成6年12月に市名の「いわき」に変更されました。平駅が常磐線の主要駅で特急列車発着駅でもあったため、駅名板からマルスシステム、車両の行先方向幕や路線図など多岐にわたって変更する必要がありました。駅名変更に伴う経費は1億円を超えたとされ、現時点で史上最高と言われています。
ちなみに同じ常磐線・勝田駅は平成6年に所在地の勝田市が那珂湊市と合併して現在の「ひたちなか市」となりましたが、駅名は旧市名の「勝田」のままです。仮に勝田駅を駅名変更したら同じぐらいかかるのかもしれません。
今日はそんないわき市へ友人を訪ねるため、ふとコレクションを引っ張り出して書いてみました。
いわゆる「平成の大合併」での駅名変更の例は、現時点では一畑電鉄の「平田市」→「雲州平田」ぐらいでしょうか?今後はどのようになるか興味がありますが、JR駅の場合は巨費を要する事から、自治体も二の足を踏むのでは無いかと思われますね。
それにしても、ニュース等を見ていて聞きなれない自治体名を聞くたびに違和感を覚えますねぇ。
投稿情報: 菅沼天虎 | 2007/02/01 04:11
以前、さいたま市の「市議会だより」を見ていて大宮駅を「さいたま駅」に改称する考えはないか市長に質した議員がいました。その時の市長の答弁は「いわきで約1億円かかっており、大宮だとそれ以上見込まれる上にそれが自治体の負担になるので考えていない」というものでした。
いくらなんでも「さいたま駅」は嫌ですね。ただでさえ平仮名の地名には違和感があるだけに…。
投稿情報: wota改め今出川 | 2007/02/01 23:56
国鉄時代の話ですが、埼京線と武蔵野線の接続駅の名前が「武蔵浦和」に決まった際に、何故「新浦和」にしなかったのか?との質問に、当時の浦和市関係者が「新浦和は新幹線の新駅のために取っておく」と答えたとの逸話が残っております。
投稿情報: 菅沼天虎 | 2007/02/03 01:45