陸中
▼種別:急行
▼運転区間:盛岡~釜石・宮古(1日2.5往復)
▼最終運転日:平成14年11月30日
急行「陸中」の歴史は古く、運転開始は昭和36年にまで遡ります。当初は上野~宮古間でしたが、昭和43年10月に仙台~宮古間に短縮され、その後年を追って57年11月に北上~宮古、昭和61年3月に盛岡~宮古間という具合に短縮されました。
<陸中1号・昭和55年10月>
仙台(7:25)
→花巻(9:46)/遠野(11:00)/釜石(11:55)/宮古(13:13)
(花巻には19分停車)
新幹線や高速道路網が今ほど発達していなかった当時は6時間弱を全部乗り通した人もいたのかもしれません。
JR化された後の平成2年にはJR東日本盛岡運輸区のキハ110系の新型気動車が投入されました。他線区のローカル運用のキハ110系と違い、シートもリクライニングシートに改造されています。各地で急行列車が旧型車で運転される中、逆に新型車が投入された数少ない例となりました。また、いつからか定かではありませんが、長い間全車自由席だった「陸中」に指定席が連結されるようになりました。
並行する高速バス路線も手薄でしばらく安泰だと思っていたんですが、平成13年3月のダイヤ改正で下り1本が快速「はまゆり」に格下げされ、2.5往復の変則体制となりました。そして残った2.5往復も平成14年11月に特急「はつかり」 や快速「海峡」 の陰に隠れてひっそりと廃止・快速化されました。
もっとも、快速化されても急行当時と車両も停車駅も変わらなかったので実質的なサービスアップになっています。
私が乗ったのは2回だけです。1回目は全車自由席の時代(たしか平成6年2月ごろ??)と2回目は廃止直前で指定席の乗りました。この当時は新花巻駅で東北新幹線との乗継割引が設定されていましたが、「陸中」廃止と当時に乗継割引対象駅から除外されました。
普段はきっぷに無効印や乗車記念印を押されることに抵抗はないんですが、この印だけは邪魔くさくて嫌いです。写真は友人のHPから借りたもので、釜石線・岩手上郷~平倉間で撮影したものだそうです。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。