３００万円！！

さくら

▼種別：特急

▼運転区間：東京～長崎（１日１往復）

▼最終運転日：平成１７年２月２８日

　「さくら」も今年２月に廃止になった寝台特急のひとつです。当初は東京～長崎・佐世保間で運転されていて、肥前山口で分割・併合されていましたが、平成１１年１２月に佐世保編成が廃止となり、東京～鳥栖を「はやぶさ」と併結になりました。そして今年２月についに長崎編成も廃止になりました。

《さくら》

東京（１８：０５）→長崎（翌１３：０５）

《のぞみ1号＋かもめ15号》

東京（６：００）→博多（１０：５８／１１：２２）→長崎（１３：３１）

　「さくら」廃止直前のダイヤですが、１２時間後に出た翌朝一番の「のぞみ」で出ても２６分差まで肉薄されます。当然飛行機はもっと速いです。これじゃあ廃止やむなしの感がします。

　１回乗ったことがあったので、乗り納めに行く予定はなかったんですが、ちょうど九州に滞在していたため立席区間を乗りに行くことにしました。そして滞在していた先の駅の窓口にて…。

駅：「明日の鳥栖から長崎は満席ですねぇ」

私：「諫早とか肥前鹿島まででもダメですかね？」

駅：「あ～佐賀までなら１席だけ空いてますけど、どうします？」

私：「じゃそれでお願いします」

駅：（発券して）「はい３００万円です」

私：「…」

　他愛ないオヤジギャグですが、思わず笑っちゃいました。たった１９分の乗車ですが、無事に取ることができました。経験上、こういう列車でも直前にキャンセルが出て１席ならあっさり取れてしまうことが多々あります。

　当日の鳥栖駅は廃止前最後の日曜とあって大混乱でした。カメラを持って殺気立ったヲタはもちろんのこと、乗り納めに来たと思われる地元の人や、単に何となく見に来た地元のお子様など…。そのせいで７分ほど発車が遅れました。

　後部の写真は私が佐賀駅で降りたときに撮ったものです。走行写真は前出の友人から許可を得て借用しました。東海道線・西小坂井～豊橋間を走行中のもので、「さくら」単独の長崎・佐世保編成で運行されていた頃のものです。